世界史の勉強をすき間時間にちょこちょこやっています。
動画を見たり、一問一答をぱらぱらめくったりと
のんびりやっておりましたが、一向に先に進まない。
これではいけない…
と思って試験を申し込みました。
勉強を爆速で進めてくれるのは、いつも試験(のプレッシャー)。
ということで、40日間で世界史を一周半やって試験勉強した記録と受験の感想などをまとめました。
めちゃくちゃ長くなったので目次でぜんぶ読んだ気になって帰ろう。
結論:40日勉強したらたぶん3級も2級も合格する(たぶん)
【2021/3/21 追記】
受かりました。
その後半年ほど勉強を進めて「社会人向け・もしゼロから改めて取り組むならコレ」的な記事も書きました。
日本史の勉強はまだ途中。
では、実際にかけた時間、使った教材などお話していきます~!
目次
勉強にかけた時間
歴検の申込〆切一日前に申し込んで、そこから試験当日まで40日間。
平日一日平均3時間。休日はたぶん7~11時間くらい。
起きてて仕事なくて暇なときは大体やってました。
勉強してる最中にTwitter開いたり、
検索してるうちに横道にそれていった時間も長いので、
そういうのを軽くさしひいて一週間30時間×5.5週で大体170時間弱。
勉強時間の目安
私は世界史の2級と3級を受験しましたが、
3級:世界の歴史のおおまかな流れはわかる、年代もそこそこ覚えている
2級:それに加えて各地域の歴史に関して詳細を知っている。年代も◎
という感じでした。
小説を読むためや、いま起こってる時事問題の根本を知っていたいという人は3級で十分じゃないかなと思います。
そしてそのための勉強時間だったら100時間程度でいいのでは、と思います。
ちなみに歴検のHPにある各級のレベルの説明はこちら↓
3級
https://www.kentei-uketsuke.com/sys/rekiken/entry
高校で学ぶ基礎的な歴史知識を問う試験です。
社会人や高校生が自分の歴史知識を試すのに最適です。
2級
https://www.kentei-uketsuke.com/sys/rekiken/entry
出題されるテーマは高校で学ぶ程度のものですが、比較的高度な歴史知識が要求されます。
自信のある方むけの試験です。 また記述問題も出題されます。
使った教材
基本、紙の本や手書きのノートは使っていません。
iPadとiPhone、PCで勉強しました。
動画を見て、教科書を読んで、ノートにまとめて流れを整理して、年代語呂合わせで年代覚えて、問題集を解くのが王道だと思います。
絶対この方がよかった…(受験3日後の魂の叫び)
途中から私も教科書を買って基本の勉強を始めますが
出だしは大分変なことしてます。
高校世界史映像授業 Try IT
高校世界史映像授業 Try ITという動画を見ることから世界史の勉強は始まりました。前回の記事にも上げましたが、この動画を見るうちにじゃあもう少し勉強しようかな? と思って本格的にのめりこんでいきます。ただ、のめりこむうちに肝心の動画は見なくなってしまったので、そこは良くなかった(失敗の項目に入れてます)
Anki
一問一答テキストで単語カードを作って各時代のキーワードを覚え始めます。
いつも英単語を覚えるのに使っていたAnkiを世界史でもやってみようかな、と思ってデッキを作りました。
https://apps.ankiweb.net/
Ankiは単語カードのデジタル版という感じです。
アプリなので携帯でどこでも勉強ができることや、忘れそうなタイミングでアプリが復習を促してくれるので、効率よく暗記を強化できるのが魅力。ただし、色々出来すぎるので初心者にはとっつきにくい。
Ankiのカード例 慣れるとインターネットで探した画像をコピペして地図や作品、年表などを入れ込んだわかりやすいカードが作れます。
こういうのを日々めくりつつ暗記を進めていきました。
1分間世界史
Ankiの一問一答デッキに使ったテキスト。選んだ理由はKindleUnlimitedに入ってて、無料だったから。
内容は山川の世界史一問一答より詳細。なので軽く3級受験、という目的には合いません。
このまま1級もいっちゃおう、という人向け。
もしゼロから改めてやるなら、このテキストは使わないと思う…
1冊に1個くらい間違った内容がのってるんですよね…。
二周目はこれ使ってます。無料アプリもついててスキマ時間に学習しやすいのも◎
世界史Bの教科書(山川出版社)
一問一答テキストだと流れがつかめないので、その後教科書買いました。Amazonなどでは倍くらいの値段がついていますが、教科書を買える本屋(紀伊国屋書店など)で取り寄せたら900円弱で買えます。本屋によっては取り寄せなくても平積みで置いてることも。
図録
これも本体860円+税。これはAmazonで買いました。年表や地図、作品、人物の略歴など色々載ってるので読んでるだけで楽しい。
世界史年代ワンフレーズ
年代暗記用。900円ちょい。薄いけどめちゃくちゃよかった。語呂合わせは正直強引なところも多々あるんですけど、その年の出来事に関わった国名、人物、キーワードをイラストで盛り込んでくれるので、覚えやすい。これもAnkiに入れて覚えてました。
書きこみ教科書詳説世界史改訂版
あと友達にもらったどこかの塾のやつ(非売品)の2冊を回してました。教科書読んで、その単元の問題を解いて、答え合わせして、もう一回別の問題集を解くのが好きでした。2冊目の全能感がたのしい。
センター(共通テスト)過去問
そろそろ総合問題みたいなのを解いていかないと、ということで買った本。
私の場合、大体センター過去問の点数=実際の歴検世界史3級の点数でした。
歴検過去問
間違えて全級過去問を買ってしまったんですけど(この時点で日本史など受ける予定はない)ダブル受験組だったので結果よかったのかな、と。解説は必要最低限という感じです。選択問題がセンター過去問とちょっと違うので、過去問は一回はやっておいたほうがいいと思います。受験級が決まってる人は、受験級ごとの過去問も発売されているのでそちらを買いましょう。
合わなかった勉強法、教材、失敗したことetc.
・一問一答テキストではなく最初は教科書を読むべき
・受験準備に40日は短すぎる(せめて二か月)
・歴史上の人物などをググることに夢中になって横道にそれすぎた
・だがそれが楽しかった
など後悔(?)はたくさんありますが、時間かけたけど無駄だったなーと思うものなど↓
教科書読み上げの音源を移動中にリスニング
英語など語学も勉強しているので、どうしても勉強中に耳があいてるのがもったいなく感じてしまい(貧乏性)
教科書を音読して録音したもの作ってみて、移動中20回以上繰り返し聞いてみたんですが、あまり成果はなかったです。 耳から情報を入れにくいタイプかもしれない。向いてる人もいると思います。
世界史用語集
遊牧民の名前とか古代遺跡の名前とか、自分が知らないものを調べるために買いましたが、きほんPCでわからないものはググり倒して調べていたのであまり使いませんでした。
おかげでいつもchromeのタブがこんな感じになってました↑ ネット環境のないところで勉強する人や、基本紙ベースで勉強したい人は必要かもしれない。
動画を途中で見るのをやめた
明・清時代以外結局見なくなってしまったので、よくなかった。
やっぱり人が説明したことって頭に入っていきやすいし、要点まとめてくれるし、いいと思うんですよね。
年代語呂合わせをまとめずに作った
古代、中世はともかく、世界史の後半は同じ年にいろんなことが起こるので年代をまとめて覚えるべきでした。
こういうのをひとつひとつわけてAnkiに入れて個別に覚えていたのでまじで時間の無駄だなと思いました。
まずまとめて、好きな語呂合わせをひとつ選んでそれで覚えるのがいいです。
近代をほぼ勉強せず試験日を迎えた
これは私の勉強計画が完全に破綻していたせいですし、他の人がするタイプの失敗ではないと思うんですが、教科書を最低2周はしたかったのに、近代のボリュームがすごすぎて全然手が回らなかった。
Ankiの一問一答デッキも作成が間に合わなくて、6巻以降作ってません。
語呂合わせも200項目くらいは覚えるどころか触りもせず。
古代~19世紀までをかろうじて2周、1900年代はほぼなぞった程度で受験日を迎えました。
教科書を最初のページから勉強する皆さん(大体そう)近代のボリュームすごいから気をつけて…
めくってもめくっても終わらなかった……
受験日当日
世界史は2級→3級の順番で受けました。私の受験会場だけかもしれませんが、親御さん同伴の小学生が圧倒的多数で、級によっては大人が1割未満という感じでした。未知の語呂合わせなどを応急で進めつつ、受験に備えました。
ダブル受験の人に気を付けてほしいこと
歴検はダブル受験の場合、1枚のハガキに両方の級の受験番号を記載したものを受験票として使うので
「受験級と、解答用紙に記入した受験番号の受験級が一致しているか」
はちゃんと自分で確認しましょう。受験番号なんて書き間違えるわけないじゃん、って思うでしょ?受験当日って結構緊張してていつもやらない失敗をやらかすものです。2級の受験番号をちゃんと書いた自信がない私が言うから間違いないです。
解答速報、答え合わせ結果
解答速報は各級、試験日の次の日にHPに掲載されます。 持ち帰った問題用紙の内容をマークシートに記入した上で答え合わせしてみました。
3級は記述がないのでいいんですが、2級は記述があるからアホがばれてしまう…。漢字の間違いとか本当に恥ずかしいですよね……。
点数は過去問でやった時とあまり変わらず。ただ解く時間はどちらも練習では25分だったのに本番では結構かかったのであせりました(特に2級)。
合格基準点は60点と言われていますが、2級はそもそも受験番号すら怪しいので期待してません。
受験会場を出た後に
「来年は世界史の2級と1級を受けよう、 あとついでに日本史も受けよう」
となぜか決心したので、このまま勉強を続ける予定です。
世界史を勉強した理由
もともとは趣味で数学を勉強していて、授業中に内職の感覚で勉強すると進むよ、と聞いたので動画を流しっぱなしにしたのがきっかけでした。
日本史じゃなくて世界史にしたのは、海外文学を読むのに多少知ってる方がいいかな~くらいの薄い動機。話聞きだすと面白かったんです。あとインターネットのおかげで気になる人をかなり深堀して調べることができるので、それがすごく楽しかった。
世界史を勉強してよかったこと
まだなんもわからん状態で「よかったこと」もクソもないんですが、前回の記事で紹介した「図解世界史」というKindleの本がありまして、その本、その時代に合わせた色んな小説を紹介してくれるミニコーナーがあるんですが、その紹介に惹かれて読んだ「敦煌」がめちゃくちゃ面白かったことです。
世界史やっててよかったことなに? と聞かれたら「敦煌」が面白かった、と言います。
世界史やってなくても読む人は読むと思うし、それよりもっと面白い本あるよ、という人もいると思うんですけど未だに情景が浮かぶくらい好きです。
世界史やってなかったら読まなかった。
勉強しててよかった。
たぶんもう少し学習が進んだらもっと出てくるかと思うんですけど、敦煌はよかったな、あれは本当によかった…と思いながらずっとこの先も勉強すると思います。
年明けに結果が来たらまた続きを書きます。あと日本史も勉強し始めます。
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